
日傘の手元の感触について
9月も半ばを過ぎ、京都の朝夕の風には少しずつ秋の気配が混じるようになりました。季節の変わり目、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、日傘とお出かけする時の「手元の感触」と「見上げたときの景色」について、少しお話しさせてください。
日傘をさして歩くとき、一番長く触れているのが手元の部分です。そこでおすすめなのが自然のままの節が美しい「寒竹(かんちく)」の手元です。寒竹の手元は握るたびに手のひらにしっくりと馴染み、人工物にはない温もりを伝えてくれます。当社の寒竹は、2~3年育った冬の寒い季節に採ったもので、太さもしっかりし、手触りも良いものになっております。一つとして同じ物がないのも良いですね。使い込むほどに少しずつ艶を増していくその姿は、一緒に季節を巡る相棒のような存在です。
そして、その竹の手元を握り、ふと見上げたときに広がる空間。
外側には、陽の光を受けて華やかに浮かび上がる細やかな刺繍生地。当社の日傘はどれもすれ違う人の目を楽しませるようなデザインですが、実は傘の内側には、しっかりと光と照り返しを吸収する黒い生地を張っています。
これは「かわず張り」という二重張りの仕立て方で、当社では様々な種類の「かわず張り」日傘を取り扱っております。外側の刺繍生地と内側の黒い生地の間にふんわりとした空気の層ができることで、熱が直接伝わるのを和らげてくれます。
外から見れば優雅な刺繍の日傘。けれど傘の中に入ると、まるで大きな木の下に入り込んだような涼しく濃い影、「私だけの小さな木陰」が広がっているのです。
残暑の厳しい日も、これからの秋晴れの散策も。 手に馴染む寒竹の感触と、美しい刺繍が織りなす涼やかな木陰が、皆様のお出かけの時間を少しでも心地よいものにしてくれますように。
※ミニ折りたたみの日傘等、一部かわず張りではない商品もございます。お買い上げの際は、商品ページをご参照くださいませ。


